ハンディファンじゃなくて、扇子を選ぶ理由。静かで肌にやさしい夏の涼み方

浴衣姿の女性が扇子をあおいで涼しそうにしている Goods

夏の必須アイテムとしてすっかり定着したハンディファン。でも、実は使い続けるうちに「肌や目が乾いてしまう」「風が強すぎて疲れる」といった声もちらほら。
そんなときこそ、昔ながらの日本の涼の道具、扇子を見直してみませんか?
扇子の風は自然でやわらかく、風量の調整も自由自在。音もなく静かに涼を運び、肌や目への負担も少ないのが特徴です。伝統の技と美しさをまとった京扇子なら、夏の暑さをおしゃれに、そして心地よく乗り切れますよ。

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ハンディファン、使い方によってはこんな逆効果が

携帯できて自動で風を送る便利なハンディファンですが、使い方によっては思わぬ弊害を招いてしまうことがあるようです。

乾燥リスク

風が肌に直接当たることで、知らず知らずのうちに肌の水分や目の潤いが奪われてしまうことがあります。とくに目の乾きは、ドライアイや睡眠の質の低下につながることも。

熱中症リスク

今年の夏も外気温が35℃を超える酷暑日がめずらしくなくなってしまいました。高温多湿の環境では、体表面に風を当て続けることで体内に熱がこもりやすくなり、熱中症のリスクを高める可能性があります。

環境への影響の懸念

電力が必要という点からエコじゃないですよね。またバッテリーの劣化や衝撃や高温による、発煙や発火の可能性があります。何より使い捨て感覚で持つことは、プラスチックごみを増やすことにつながります。

周りへの配慮が必要

風の音が気になってリラックスできない…という方も多いのです。電車の中や静かな場所、たとえば図書館などでは使用を控えたいですね。

美しくない

あくまで私の自論でスミマセン。ハンディファンを持ってただ風を当て続ける姿は、風情も何も無くていただけない気分になります。

私が扇子を押す理由

扇子は自然の風を持ち運ぶ道具ともいえ、先人の熱さをしのぐ知恵です。素敵ですね。

扇子の風は“やさしい”

扇子は人の手の動きに合わせて風量を自由に調整でき、自然でやわらかい風を生み出します。無音に近い静けさで、場所を選ばず使いやすいのも魅力です。

携帯に優れている

とても軽いし、折りたためばポケットにもバッグのサイドポケットにもどこでも入る手軽さです。

環境にやさしい

一部を除き、扇子は竹や和紙など天然素材から作られています。特に、竹は短期間で急速に成長するため潤沢に資源が供給できるサスティナブルな素材です。耐久性も優れ、再利用にも適しているので環境にも優しいですね。

日本人の風情

あおがなくても、浴衣や着物のときに懐や帯にさしておくだけでも風情が感じられるのが扇子ですよね。
日本人が発明した涼を得るための素敵なグッズ。もっと日常に取り入れたいですね。

ひそかな楽しみ

扇子によってはもともと白檀などの香りがついたものがあります。ほのかに風に乗って香る風情に癒されます。

香りがついていない扇子でも自分で付けることができる扇子用の香料があるのをご存じですか?。
私は扇面の目立たないところにちょいちょいっと綿棒で付けて使っています。使うたびにいい香りで気持ちが上がります。

京都の老舗扇子の魅力

歴史ある京扇子ブランド、白竹堂(1718年創業)や宮脇賣扇庵(1823年創業)は、伝統技術にモダンな感性を加えた逸品を作り続けています。お土産屋さんやオンラインショップで気軽に買うのもいいですが、歴史ある店舗を訪れて沢山展示されている扇子の中から自分に合う一品を探すのも楽しい時間です。

上質な扇子は、ただの涼を取る道具ではなく、身につけることで心が整う日本文化の象徴。
夏の暑さ対策に、美しく静かな扇子を選んでみませんか?

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