8月12日~13日にピークを迎えたペルセウス座流星群。今年はあいにく天気が悪く、多くの人がその輝きを見ることができませんでした。しかし、ピークを過ぎた今日でも、夜空を見上げれば流星を楽しめる可能性があります。
ピーク後でも流星は観測可能
国立天文台によると、ペルセウス座流星群の活動はピークを過ぎても続いており、14日夜から15日未明にかけて、1時間あたり数個程度の流星が見られる可能性があります。
- 観察時間:夜21時頃から流星が出現し始め、夜半過ぎにかけて数が増加。
- 観察場所:街明かりの少ない暗い場所がおすすめ。
- 観察方法:目が暗さに慣れるまで15分程度観察を続けると良いでしょう。
- 注意点:明るい月の光が入らないように注意しましょう。
「流星クラスター現象」観測
ペルセウス座流星群では世界初となる、「流星クラスター現象」が青森県弘前市のリゾート施設に設置された天文台で観測されました。
「流星クラスター現象」は1997年のしし座流星群で初めて確認されて以降、これまでに世界で10例ほどしか観測例がないということです。
流星クラスター現象とは?
通常は一定の間隔で流れる流星が、短時間のうちに複数まとめて連続して出現する現象です。まるで「流星の雨が一気に降る」ような状態で、短い時間に非常に多くの流星を目にすることができます。天文学者にとっては、流星の起源や宇宙塵の分布、母天体(彗星など)の活動状態を知る手がかりになる貴重な観測です。
観測のポイントまとめ
- 暗い空で観察する。
- 夜半までじっくり待つ。
- 体をリラックスさせ、目を暗さに慣らす。
- スマホやライトはなるべく見ない。
- 虫除けも忘れずに。
ピークは過ぎましたが、まだ流星群の美しい瞬間を楽しめます。夜空を見上げて、静かで幻想的なひとときを体験してみてください。
詳細な情報や最新の観測データについては、国立天文台公式サイトをご覧ください。