抹茶と煎茶の違いとは?
最近、世界的に抹茶ブームが続いており、抹茶の価格は高騰しています。この影響で、煎茶の価格も上昇傾向にあります。抹茶と煎茶は同じ緑茶の品種から作られることが多く、違いは主に栽培方法と加工方法にあります。
1. 栽培方法の違い
抹茶用(碾茶):摘む前に日光を遮る「覆い茶栽培」を行い、旨味成分(テアニン)を増やす。
煎茶用:日光を浴びて育て、そのまま蒸して揉む。
2. 加工方法の違い
抹茶:蒸して乾燥させた碾茶を石臼で粉にする。
煎茶:蒸して揉んだ茶葉をそのまま使う。
3. 品種は同じ
やぶきた、さえみどり、ゆたかみどりなど、日本の代表的な緑茶の品種は、煎茶にも抹茶にも使えます。品種自体に違いはなく、栽培方法と加工で特徴が変わるのです。
4. 価格高騰の背景
- 抹茶の世界的需要が増加し、農家が煎茶畑を抹茶向けに転換している。
- 同じ茶園で抹茶用と煎茶用の茶葉が作られることが多いため、供給量が減少。
- 供給が減り、抹茶人気による価格上昇が全体の相場に影響。
まとめ
抹茶と煎茶は品種が同じでも、栽培方法や加工方法で味や色、香りが異なります。世界的な抹茶ブームは農家の栽培方針に影響を与え、煎茶の価格にも波及しているのです。
美味しいお茶を今まで通り、日常生活で気軽に楽しみたいですね。


