Midjourneyプロンプトの失敗作特集|なぜ、そんなことになった?MJあるある

ソーダ水の画像比較:OKとNG SoraUmiの創作・出版

あっという間に高品質な画像を作成してくれるMJはとんでもなく頼りになる存在なのですが、「これこれこんな絵を描いてちょうだい。」「あいよっ。」「わぁ、ステキ♡」ってそんな簡単にはいかず、プロンプトを正確に渡さないとこちらが期待している結果にはなかなかならないのです。

最初のころは一回のプロンプトで思い通りの結果が出ることはほぼ無く、何度か修正をかけて希望の仕上がりに近づけるという作業の繰り返しでした。結果的に生成をあきらめたものや、どうしてもうまく行かない部分だけ別ツールで仕上げる、という合わせ技で乗り切ったりしていました。

今まで沢山生成してきた画像の中で、「MJあるある」ともいうべき失敗作をその原因とともに紹介したいと思います。

※この記事にはプロモーションが含まれます。

MJ失敗作5パターン

1.人物描写はむずかしい

①体の一部が残念系

ラベンダーの花束を持つ手がありえない方向に曲がっていてこわい。。。

爽やかな朝日が差し込むベッドルームで伸びをする女性。腕が3本ある。。

複雑な動き(両手を組む、モノを持つ)はまだ崩れやすいので、できるだけ「単純で自然な動作」から攻めると安定しやすいらしい。

②何も指定しないと西洋人になりがち

かわいいけど、このときのニーズには合っていなかった。。。

「a young woman standing among wildflowers」
ってだけだと、やっぱり西洋の女性でおまけになんだかセクシー。

③長い黒髪に白いドレスだと貞子風味濃いめ

これもかわいいけど、やっぱりボツ

2.日本文化が表現されにくい

「軒下の風鈴」を描きたかっただけなのにこうなった。。
風鈴: furin (glass wind chimes)
ではダメらしい。
しかもこんな沢山。

金魚柄の風鈴を指定したら、短冊が独立し、金魚(しかも生体)は金魚鉢の中に。

緑の渦巻き線香とうちわも難易度高。
「traditional flat round paper fan (uchiwa) with bamboo ribs, not a folding fan」と書いたにもかかわらずこれは扇子ですね。。ちなみに扇子は「a traditional Japanese sensu fan」でイケます。

除夜の鐘のつもりがいったいこれは何なのでしょうか?
“the New Year’s Eve bell.”ではAIはわかってくれない。。。

3.ミスマッチは伝わりにくい

①傘=雨と認識

「under the summer sun, each holding their own sun umbrella」と書いたら雨が降りました。。。
「on a bright sunny day, each holding their own sun parasol to block the intense sunlight」と訂正して作成したものを採用。こっちの方が微笑ましい絵なのに残念。採用した絵はこちら

②ソーダ水の中を貨物船は通らない

なぜ帆船?そして突き出てるし。。
「Inside the elegant glass, a miniature cargo ship floats as if navigating through the drink」

「Inside the soda, a miniature, realistic modern cargo ship floats」に訂正で〇

きみに逢う夢~第2章「貨物船の通り道」

4.要らないものを足しがち

①数が多い

「a single Japanese snow monkey」と指定したのになぜか連れが。
でもほっこりしたので、最終的には鹿と熊が仲良く温泉に浸かっている絵になりました。
きみに逢う夢~第2章「ちいさな平和」

「top-down view of colorful umbrellas walking along」でこの渋滞。
思ったような雰囲気に仕上がらずボツに。

帽子が風に飛ばされて追いかけている女の子なのに、なぜ帽子をかぶっているの?
「She is not wearing a hat.」と加えてもダメで、女の子は登場させずに飛んでいる帽子のみの絵にしました。

きみに逢う夢~第2章「桜風」

②正しい位置がわからない

電車が線路の上ではなくホームにいる。画面左のベンチ前にいるのは犬ではなく白熊なんですけど、おかしな形に。
何回か同じプロンプトで生成したところうまく行ったので〇
きみに逢う夢~第3章「列車の行先」

手紙を咥えたカモメがポストに届けにきたよ、という絵です。
「holding an envelope tightly in its beak」と指定しても、カモメは絶対にそんなことをしないらしく、何回かトライしてもおかしな絵にしかなりませんでした。最終的にCanvaで封筒の位置をずらして調整することで完成。

きみに逢う夢~第1章「手紙」

5.主人公と風景のバランスが困難

新作のサンプル画像
バーの入り口正面に立つ男性の全身を描きたかったんですけど、どうやっても上半身にしかならず。「a full-body shot, showing his entire figure from head to toe」と指定してもダメでした。
【解決策】建物と人物を別々に作成して合成。人物の全身描写は縦長、ar 9:16やar 1:2が適しているようです。

「A tree standing in a vast snowy field, a penguin standing as tall as the tree, a quiet winter landscape, soft light, soft shadows on the snow, a minimalist and emotive composition, a slightly surreal realism」
ペンギンをもう少し大きく描きたくて木と同じくらいの高さ、って指定しても聞き入れてもらえなかった例。
でもなんとなくシュールでいいか、と採用になった1枚です。

きみに逢う夢~第1章「待ち合わせの木」

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プロンプトのちょっとしたコツ

絵本づくりの過程で気づいた「失敗を減らす工夫」をいくつかご紹介します。

手や足の自然さ

hands resting on lap, both feet visible, realistic anatomy
→ 複雑なポーズを避けてシンプルにすると崩れにくい。

顔のゆがみ対策

highly detailed face, symmetrical, portrait shot –no distorted face
→ 「対称的」「顔をアップで」などを入れると少し安定。

遠近感や距離感

full body shot, person in foreground, building in background, realistic perspective
→ カメラ位置を指定すると、構図が自然になりやすい。

数をしっかり表現する

exactly 1 dolphin / a group of three lanterns
→ 「exactly」「single」などで多少コントロールできる。

まとめ

沢山失敗もありますが、毎日工夫しながら試行錯誤をくりかえしていくうち、コツみたいなものもわかってきた気がします。AIの方も日々学習していますしね。(そっちのスピードの方が早そうでコワいけど。)
楽しみながら精度を上げていきたいですね。

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