AI画像生成ツール比較|Midjourney・Canva・DALL-E・Playground AIの特徴と使い方

デスクに置かれたPCの前でどの生成AIにしようか考えるOL デジタルスキル・ツール活用

AI画像生成は急速に進化し、誰でも手軽に美しいビジュアルを作れる時代になりました。
ここでは代表的な4つのサービス Midjourney(MJ)・Canva・DALL-E・Playground AI を比較し、それぞれの特徴、良い点・弱点、動作環境や日本語対応についてまとめます。

また、同じプロンプトを指定してそれぞれで画像を作成してみました。今回はアニメスタイルのイラストですが、見比べて違いを確認していただければと思います。

※この記事にはプロモーションが含まれます。


指定したプロンプト

日本語対応のツールもありますが、基本的には英語プロンプトが推奨されています。

今回は「夕立」をテーマにした記事のアイキャッチを作成した際のプロンプトを使用しました。まず、どんな絵にするか日本語で書き出します。

夏服を着た女子高生が、古びた商店の軒下で夕立に雨宿りしている。彼女は軒下から空を見上げている。足元では、茶色のトラ猫が空を見上げている。カメラは彼女の斜め前方に設置され、彼女の全身と背景の商店を捉えている。夏の風景、青い空とそびえ立つ積乱雲、まもなく雨は止むだろう。斜めに走る激しい雨筋は、太陽の光に透き通ってきらめき、映画のような雰囲気、濡れた地面の反射は、まるで映画のワンシーンのように鮮やかで美しいイラストである。

これをイチから英語で書くのはとっても時間がかかるため、翻訳ツールを使いますよ。(ほんとに便利な世の中になりましたね。)

A high school girl in summer clothes is taking shelter from a sudden evening shower under the eaves of an old shop. She is looking up at the sky from under the eaves. At her feet, a brown tabby cat is also looking up at the sky. The camera is positioned diagonally in front of her, capturing her entire body and the shop in the background. A summer landscape, blue sky and towering cumulonimbus clouds, the rain will soon stop. Heavy diagonal rain streaks, translucent and sparkling in sunlight, cinematic atmosphere, wet ground reflections, a vivid and beautiful illustration, like a single frame from a movie.

上記のプロンプトを使ってMJで作成したうちの1枚が下記の記事のアイキャッチです。
なお、画像の大きさは[ar 16:9]指定です。


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Midjourney(MJ)

特徴

  • 芸術的で圧倒的に美しいビジュアル生成が得意
  • 写実的・幻想的な表現の両方に強い

良い点

  • 高クオリティな出力
  • コミュニティが活発で参考になる
  • アップスケーリングやバリエーション生成が簡単

いまいちな点

  • 有料プランのみ
  • 日本語プロンプトは弱く、英語推奨
  • Discord操作に慣れが必要

動作環境

  • Discord必須(裏側で動作)
  • Webギャラリーからも利用可(ただしDiscord連携前提)

日本語対応

  • 部分的に可能だが精度低め。英語プロンプト推奨

生成した画像

MJは一度に4枚の画像が生成されます。他の3つのツールと似たような構図のものも生成されていましたので、比較画像として選びました。それがこちら。


Canva(AI画像生成機能)

特徴

  • デザインツールCanva内で使える画像生成
  • SNS投稿やプレゼンに直結できる

良い点

  • 日本語プロンプト対応
  • 生成画像をそのままデザインに利用可能
  • 初心者でも直感的に扱える

いまいちな点

  • 画質や自由度はMidjourneyに劣る
  • 枚数制限あり(無料プラン:50回、有料プラン:500回)

動作環境

  • Web完結(ブラウザ利用のみ)
  • PC・スマホアプリからも利用可能

日本語対応

  • フル対応。日本語で自然に入力OK

生成した画像


DALL-E(OpenAI)

特徴

  • ChatGPTに統合された画像生成AI
  • 「部分編集(Inpainting)」に強い

良い点

  • テキスト生成と画像生成を同じ場で扱える
  • 不要部分を塗りつぶして再生成できる
  • 商用利用可

いまいちな点

  • 絵画的表現は強いが、芸術的迫力はMJに劣る
  • 無料枠は限定的

動作環境

  • Web完結(ChatGPT内)
  • モバイルアプリでも利用可

日本語対応

  • 対応しているが精度にばらつき。英語の方が安定

生成した画像

雨宿りしていませんね。。。(苦笑)しかも全体が暗い感じで悲しい物語のワンシーンですか?という仕上がり。他の3つと比較してかなり外れた仕上がりになってしまいました。

この状況をChatGPTに確認したところ、「DALL-Eは細かい「位置関係」の理解がまだ弱くて、「屋根の下にいる」「雨宿りしている」というニュアンスが外れてしまうことが多いです。」という回答。

A high school girl in summer clothes is standing under the roof of an old shop, clearly sheltered from the rain. She is not getting wet, but the rain is falling just outside the eaves.

上記の「濡れていない」「屋根の下に立っている」ことを強調すると、雨宿り感が出やすいそう。それを反映して修正した生成画像がこちら。

雨宿りはできましたが、いまひとつ感は払しょく出来ない気が。
なお、DALL·Eは元々正方形(1:1)中心で設計されているため、横長出力は拡張機能やオプションに依存します。そのため、サイズは「近似横長」になりやすく、16:9ピッタリではないことがあります。今回の画像は1536×1024でダウンロードました。16:10に近い横長サイズです。


Playground AI

特徴

  • Stable Diffusionベースの無料生成サービス
  • スタイルや設定を細かく調整可能

良い点

  • 毎日一定数無料
  • プロンプト自由度が高い
  • ギャラリーで他人の作品を参考にできる

いまいちな点

  • UIは英語中心で少しわかりづらい
  • 出力は安定性に欠ける場合も

動作環境

  • Web完結
  • 一部アプリあり

日本語対応

  • 部分的に可能だが、英語プロンプト推奨

生成した画像


まとめ:どのツールを選ぶべき?

  • MidJourney:シーンのコンテキスト理解が強いので「雨宿り」「屋根の下」みたいな状況を最初から自然に表現できることが多い
  • Canva:内部エンジンはややシンプルですが、プロンプト通りの「動作や場所の指定」が比較的素直に反映されやすい
  • DALL·E:編集機能が強みだけど、状況描写は少し補足が必要
  • Playground AI(Stable Diffusion系):バージョンやモデル次第だけど、位置関係や状況も割と正確に再現してくれる

今回はアニメ寄りのイラストについて比較してみましたが、各サービスの「クセ」が出たいい比較になったと思います。写実的や絵画風など他のいろいろなスタイルで比較するのも面白そうです。また別の機会に検証できたらと思います。

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