無料でここまでできる!ZapierとGoogle Driveを使った記事自動生成の方法【API不要】

ZapierとGoogle Driveが連携withロボット デジタルスキル・ツール活用

ブログ運営で手間がかかるのが「記事の下書き作成」。
実は Zapierの無料プランとGoogleのサービス(Google Drive・スプレッドシート)を使えば、RSSから記事データを自動生成する仕組みを作れます。
しかも API契約なし・無料で始められるので、副業ブロガーや初心者にもおすすめです。

ここでは、その手順を具体的に解説します。


Zapierで記事自動生成をするための準備

まずは前提となる環境を整えましょう。

  • Zapier(無料アカウント登録が必要)
  • Googleアカウント(Driveとスプレッドシートを利用)
  • RSSフィードURL(ニュースサイトやブログの配信元)

Zapierのアカウント登録

Zapierは、プログラミングなしでアプリ同士を連携させ、自動化(オートメーション)できるクラウドサービスです。
無料プランもあり、Googleアカウントで登録が可能です。

Google Spreadsheetを用意しておく

出力したい項目を設定しておきます。1行目を見出しにしておくとわかりやすいです。
下記は今回のサンプルZapで出力された内容です。

ファイルには「記事作成用キーワード」という名前を付けてあります。


Googleスプレッドシートとは、Googleが提供するクラウドベースの表計算ツールです。インストール不要でWebブラウザから利用でき、データの入力、集計、分析、グラフ作成などが可能です。

Zapierのワークフロー全体像

Zapierでは「Zap」と呼ばれる自動化フローを作ります。
今回のフローは以下の5ステップで構成します。

  1. New Item in Feed(RSSフィードの新着記事を取得)
  2. Date/Time(日付データ取得し扱いやすい形式に変換)
  3. Create Spreadsheet Row(Googleスプレッドシートに保存)
  4. Analyze and Return Data(取得データを分析・プロンプト作成)
  5. Create File From Text(記事ファイルを生成)

下記の画面は上記5ステップの完成形です。
次章で各ステップの詳細を説明します。

無料プランでは、1つのZapにつき5ステップまでとなっています。
それ以上にステップが必要な場合はZapを分ける必要があります。
また、Zapの個数は5つまでです。
それ以上は、有料プランを検討しましょう。


ステップごとの詳細設定

新規Zapの作成

ZapierのHOME画面で、左上の[+Create]→[Zaps]をクリックします。

新規Zapの初期画面。上部のCopilotエリアは今回使用しません。
[Trigger]をクリックして最初のステップを開始します。

1. RSSフィードを読み込む(New Item in Feed)

まずは情報の取得元となるRSSフィードを登録します。
ZapierにRSSアプリを追加し、任意のサイトのRSS URLを入力すれば、新着記事を検知できるようになります。

Popular built-in tools からRSSを選択します。

Trigger event で「New Items in Multiple Feeds」を選択します。

各ページは[Continue]ボタンで進んでいきます。

このサンプルでは、Yahooニュースの最新トピックRSSのURLを登録しました。

[Continue]ボタンでTestページも進んでいきます。
RSSのデータが取得されます。

2. 日付を整える(Date/Time)

管理をしやすくするため、記事の公開日時を取得し読みやすい形に変換します。
ステップ2以降は1のTriggerとは異なるツール一覧が表示されます。

Popular built-in tools からFormatterを選択します。

取得したい日付(Pub Date)を指定し、希望するフォーマットとタイムゾーンを選択します。

3. Googleスプレッドシートに保存(Create Spreadsheet Row)

ここで、記事データをGoogleスプレッドシートに保存します。
記事タイトル・公開日を記録しておくことで、どんなニュースを取得したか一覧で確認ができます。このステップで終了しても、ヘッドライン的な一覧表が作成可能です。

APP:Google Sheets
Event:Create Spreadsheet Row
Account:Zapierに登録したメールアドレス(Googleアカウント)を指定します。

スプレッドシートに出力する項目の設定をします。

4. データを整形する(Analyze and Return Data)

取得したRSSデータを解析し、登録したプロンプトのテンプレートから記事を作成します。

Setupページでは下記を選択します。
APP:Google Sheets
Event:Create Spreadsheet Row

Configureページで、[Initial Prompt builder]ボタンを押します。

ここで、使用するAIモデルや、RSSのキーワード、テンプレートとなるプロンプトを入力します。プロンプトはなるべく詳細に指定すると記事の精度が上がります。

[Generate preview]ボタンを押すと、テスト対象となったキーワードからテンプレートのプロンプトに従って右側のOutoutに記事が生成されます。

5. テキストファイルとして出力(Create File From Text)

最後にGoogle Drive上で記事ファイルを自動生成します。

Setupページでは下記を選択します。
APP:Create File From Text
Event:Create File From Text

ファイル名は日付&時間+キーワード+.mdと入力し、mdファイル形式になっています。
.mdを省略すると.txt形式になります。

Testページまで進んで[Publish]ボタンを押して完了です。


上記テスト実行の結果

Google Spreadsheetに出力されたニュースタイトル

Google Driveに保存されたファイル

mdファイルの内容

自動生成はあくまで「ベース作成」。
文章はもちろん、引用元の確認などは必須です。
また、SEOを意識するならオリジナルの解説・意見を追加することが重要です。

スプレッドシートの行数とファイル数が異なるのは、はじかれたデータがあったからです。不適切なワードは対象外としてエラーになり、生成AI側でスキップされます。


この仕組みのメリットと注意点

メリット

  • 無料で始められる(Zapier無料プラン+Googleサービス)
  • 記事の下書きを自動生成できる
  • スプレッドシートで記事データを管理できる

注意点

  • Zapierの無料プランでは利用回数に上限がある
  • 出力ファイルはテキスト形式なので、装飾は手作業が必要
  • 画像は自動生成されないため、別途用意する

まとめ

ZapierとGoogle Driveを組み合わせれば、無料で記事自動生成の仕組みを構築できます。
APIも不要で、RSSフィードを読み込むだけでOK。

  • 下書きを自動化して効率化
  • スプレッドシートでデータ管理
  • 最後は内容の確認と手動による調整

こうした流れを作っておくと、記事執筆の負担が大きく減り、コンテンツ作成に集中できるようになります。

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