KDPで絵本を作る|見開き画像の入れ方と注意点

女性がPCの前で悩んだ表情をしている SoraUmiの創作・出版

KDP(Amazon Kindle ダイレクト・パブリッシング)で絵本を出版したSoraUmiですが、初めの1冊「きみに逢う夢」のペーパーバックで悩んだのが画像(イラスト)の置き方。結果として3回の校正刷りを行った末に出版に至りました。
どういう点で悩んだのか、参考にしていただければと思います。

イラストのサイズにバリエーションが欲しかった

Kindle版の場合は、携帯端末をメインに考えているので見開きの概念は最初から無く、1ページに1ストーリーとして原稿を作っていました。でもペーパーバックは紙をめくるというアクションがあるので、見開き2ページに短いテキスト+イラストがセットで1ストーリーという構成にして、基本は左ページにタイトルと3行以内のテキストを入れ、右ページにイラストを置くことを決めていました。

でも本のサイズが縦型A5判だったので、横長の画像を1ページに収めると小さくなってしまう。それにすべてのページが同じ構成よりも、横長や縦長のイラストが取り混ぜてあった方が変化があっていいと思い、横長(主に16×9サイズ)の画像は両ページにまたがる形でダイナミックに置きたいと考えました。

そんなわけで裁ち落とし「なし」で依頼した、1回目の校正刷りはこれ。

何?この中央の余白部分は?”ノド落ち”はわかっていたけど、上下左右印刷不可のエリアがあるとはこういうことだったんですね。。。

こんな感じの開いた部分を想像していたのに。

本棚にあった写真集より

裁ち落とし「あり」にすれば解決?

Canvaには印刷用PDF作成時、「トリムマークと塗り足し」というオプションがあり、そこをチェックしてダウンロードすると、裁ち落としされる位置にマークとそのマークの距離分、左右約3ミリくらい原稿がスライドして出力されます。

おぉ、これだ。と思い、原稿を作り直して2回目の校正刷りへ。

。。。余白な上にいらん黒いマークはなんですのん?

イラスト自体はすべて印刷されているので左右は繋がるといえば繋がるのですが、結局余白はできてしまう。しかもトリムマーク的な何かが余計に。分厚い本なら大きく開かないので目立たないのかもしれないですが、これは容認できる案件ではありません。

3度目の正直:思い通りに仕上がったのか?

このペーパーバックではどうやっても3.2mmの余白ができる以上、イラストは1ページに収めるしかないと諦めました。前述の写真集は糸綴じで作られていたことや、もともと中央部分まで印刷をするような仕組みだったのでしょうか。ペーパーバックは無線綴じで本の背を接着剤で固めて綴じる方法です。

したがって、2ページまたがりのイラストがあるストーリーはすべて原稿を作り直しました。そして3回目の校正刷り。

やっと完成。最初のストーリーは迫力あるドラゴンのイラストにしたかったんですけど。
でもいい勉強になりました。おかげで、2冊目の「Dreamingn of You」は校正刷り1回でOKでした。

まとめ

見開きページにイラストを載せることは可能ですが、綴じ部分に余白ができてしまうことを考えると、やはり美しくないと思います。今後は1ページに収まる画像で、見せ方を工夫していければと思います。

いや、何度も原稿を作り直すのは途中でココロが折れそうでした。でも、それだけに完成した時はうれしさもひとしおでした。

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