H3ロケット7号機、初の「H3-24W」形態で打ち上げ成功
2025年10月26日、種子島宇宙センターからH3ロケット7号機(H3-24W)が打ち上げられ、新型宇宙ステーション補給機「HTV-X1」を搭載して宇宙へ向けて飛び立ちました。H3ロケットは、JAXAと三菱重工が共同開発した次世代型ロケットで、打ち上げ能力の向上とコスト削減を実現しています。今回の打ち上げは、固体ロケットブースターを4本装着した「H3-24W」形態での初フライトとなり、H3ロケットにとっても重要な機体です。 Impress Watch
HTV-X1とは?新型補給機の特徴と役割

HTV-X1は、国際宇宙ステーション(ISS)への物資輸送を担う新型補給機で、従来のHTV(こうのとり)シリーズの後継機として位置づけられています。HTV-X1は、より多くの物資を効率的に輸送できるように設計されており、今後の宇宙ステーション運用において重要な役割を果たすことが期待されています。
H3ロケットの進化と今後の展望
H3ロケットは、従来のH-IIAロケットの後継機として開発され、打ち上げ能力の向上とコスト削減を実現しています。H3ロケットは、固体ロケットブースターを装着しない軽量形態で従来の半額程度となる約50億円を目指しつつ、打ち上げ成功率約98%を誇るH-IIAロケットの信頼性を維持することを目標としています。 SPACE CONNECT
今後、H3ロケットは、商業衛星の打ち上げや国際共同ミッションなど、さまざまなミッションに対応することが期待されています。特に、国際競争力のあるロケットとして、海外の衛星事業者からの受注も視野に入れており、日本の宇宙産業の発展に寄与することが期待されています。
打ち上げ成功までの道のりと技術者たちの努力
H3ロケットの開発は、試験機1号機の打ち上げ失敗から始まりましたが、その後の試験機2号機の成功を経て、技術者たちは多くの課題を克服してきました。特に、LE-9エンジンの開発や固体ロケットブースターの性能向上など、多くの技術的な挑戦がありました。これらの努力により、H3ロケットは高い信頼性と低コスト化を実現し、現在の成功へと繋がっています。

